【コミカライズ】黒騎士様から全力で溺愛されていますが、すごもり聖女は今日も引きこもりたい!
12 騎士の添い寝で眠れません
アンジェラが作った夕食はとてもおいしかった。
澄んだスープと白身魚のムニエル、花根のピクルスと木の実を使ったプチデセールは、どれも聖王城での暮らしを感じる懐かしい味だ。
城に入り込んだ際に、『王女を暗殺するだけでは割りに合わない』として、厨房に貼ってあったレシピをくすねていたらしい。
部屋に戻ってネグリジェに着替え、ベッドにあがっていそいそと眠る準備を整えていると、一晩見張りをするというノアがやってきた。
「ルルーティカ様、これからお眠りになるのですよね?」
「そうよ」
「なぜ私物をベッドに広げていらっしゃるのですか」
ルルーティカは、ベッドヘッドを軸にして180度、半円を描くように本や手紙、金貨を貯めたポシェットを並べていた。
「これは広げているんじゃなくて配置しているの。毛布に丸まった状態で手を伸ばして、ギリギリ届く辺りに円くおいておけば、毛布から出なくても健康で文化的な最低限度の生活が送れるのよ!」
澄んだスープと白身魚のムニエル、花根のピクルスと木の実を使ったプチデセールは、どれも聖王城での暮らしを感じる懐かしい味だ。
城に入り込んだ際に、『王女を暗殺するだけでは割りに合わない』として、厨房に貼ってあったレシピをくすねていたらしい。
部屋に戻ってネグリジェに着替え、ベッドにあがっていそいそと眠る準備を整えていると、一晩見張りをするというノアがやってきた。
「ルルーティカ様、これからお眠りになるのですよね?」
「そうよ」
「なぜ私物をベッドに広げていらっしゃるのですか」
ルルーティカは、ベッドヘッドを軸にして180度、半円を描くように本や手紙、金貨を貯めたポシェットを並べていた。
「これは広げているんじゃなくて配置しているの。毛布に丸まった状態で手を伸ばして、ギリギリ届く辺りに円くおいておけば、毛布から出なくても健康で文化的な最低限度の生活が送れるのよ!」