君がくれた青空
しかしそれは叶うことはなかった。
彼の怪我は治らず、高校に上がってすぐ
彼は野球部を辞めた。

私がやっと見つけた光は、
照らす直前でまた暗雲に遮られてしまった。

私はその時思った。

もしかしたら私は
みんなを不幸にしてしまうんじゃないか。
私は恋をしない方がいい。
大切な誰かを傷つけるくらいなら
私が傷ついた方がマシだ。


彼が辞めたその日、私も
光の世界、青空の見える世界に
生きることをやめた。










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