君がくれた青空
しかし、親が黙っているわけがない。
それを知った叔母は、私を知り合いのいない
遠い中学に行かせると言い出した。
せっかく見えた一筋の光。
せっかく見つけた私の居場所。
そんなものはあっけなく壊されていった。
小6の2月。
小4で72あった私偏差値は57まで落ち、
私はもう勉強する気なんてかけらも無かった。
それでも受験という事実が変わることはなくて。
県でも5本の指に入る大学附属の中学校に
受験した。
受験当日、流石についてないとは思わなかった。
朝から頭が重い。
そんなこと言えるわけもなく受験会場に
着いたまではよかった。
あまりのだるさに耐えられなくて
保健室受験をした。
終了後の私の体温は38.9。
当たり前にまともに意識があるわけない。
問題なんてまともに解けるはずもなくて、
結果は不合格。
"本当にこの子は何やらせてもダメね"
そんな言葉が聞こえた。
でももうそんな言葉にもなれてしまった。
結局、滑り止めで受けた学校が
特待だったからという理由だけで、
一度も聞いたことも見たこともない
学校に行くことになった。