もう無理だよ旦那様
「お姉さん、左の薬指についてる指輪って結婚指輪ー?」

気づくのはやっ

「んー?そうだよ?」

「なんでこんな時間に出てんの〜?」

鋭すぎでしょこの子ら

「夫が浮気してね。不倫か」

なんでこの子達に話してるんだろう

もう限界なのかな?

「じゃあ、俺らが慰めてあげるよ〜」

「でも、私もこれじゃ夫と同じ人間になっちゃうわよ。まぁ、離婚届出したけどね」

「ならいいじゃーん」

そんなに軽くて大丈夫なの?

今の子ってこんな感じ?

「もぉう、仕方がないな。私が相手したげるよ」

そういった後、後ろから『真桜ー』と聞こえた

どこかで聞いた事がある声

ギュッ

「ま…こと、さ…ん?」

「真桜、やっと見つけた。探した」

ナンパしてきた子達はポカンとしている

「放っておいてよ!やっと、離れられたのに。まだ、苦しめるの?」

誠さんは、反省なんてするはずがない

「ごめんな。真桜…」

「ごめんで許せる事じゃない。」

と冷めた口調で言い放った

「まっお?どうしてそんな事言うんだよ」

「当たり前じゃない。浮気を許せる程心広くないわよ。触れないで、ほかの女を触った手で触らないで」

ビックリしてるようだった

そして、もう一言

「まだ、目の前にいる子達の方が触られてもいいわよ。知らない子だから、余計にね」

もう、やめて欲しいの

こんな、偽の優しさを

疲れたの

「離婚して…、ホテルに行ってるんでしょう?欲求不満では無いはずよね?あなたも浮気してたのだから、置いておいて」


そして



「さようなら、誠さん」
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