禁忌は解禁される
颯天の征服
それからもほぼ毎晩、颯天の部屋で過ごしていた。
人を愛するとは、こんなにも受け入れてしまうものなのだろうか。
このままでは、ほんとに一生……颯天とこの世界で生きていくことになる。
ダメだ━━━━このままでは………
「どうしたの?急に……男を紹介してなんて……」
「好きな人がいるんじゃなかったの?」
季節は春になり、たいぶ暖かくなってきた午後。
友人の志乃、実子、可奈とランチに来ていた一颯。
とにかく颯天以外の人とお付き合いできればと、相談したのだ。
「でも、虫がよすぎるよね?
好きな人がいるから無理って散々言っておいて……
ごめんね、忘れて?」
「………だったら、一緒行く?」
「え?志乃?」
「いや、実はね……」
「ん?どうしたの?」
「私達が行きたいなって思ってるパーティーがあるんだけど、ちょっとレベル高くて……。
一颯が一緒ならいいのにねって、話してたの」
「そうなの?
でも、レベル高いなら私は……」
「だって、一颯くらい美人がいたら、私達も行きやすいし……」
「そうかな?じゃあ…行ってみたいな…!」
そう言って、微笑む一颯。
「でもさ、大丈夫なの?家の方は」
「え?」
「一颯には、番犬がいるでしょ?」
「え?あー銀くんのこと?
大丈夫だよ。今はついてくれてるの銀くんじゃなくて井田くんだけど、井田くんはあんまり何も言わないよ。
まぁ…ナンパとかはダメだろうけど……」
以前はずっと一颯の外出時は、銀二がついていた。
銀二はそれこそ番犬のように、一颯に近寄る人間に噛みつくように追い払っていた。
ナンパなんてしようもんなら、いつも半殺しだった。
「違うよ!もっと怖い人いるでしょ?」
「え?お父さん?
お父さんもパーティーくらいで、何も……」
人を愛するとは、こんなにも受け入れてしまうものなのだろうか。
このままでは、ほんとに一生……颯天とこの世界で生きていくことになる。
ダメだ━━━━このままでは………
「どうしたの?急に……男を紹介してなんて……」
「好きな人がいるんじゃなかったの?」
季節は春になり、たいぶ暖かくなってきた午後。
友人の志乃、実子、可奈とランチに来ていた一颯。
とにかく颯天以外の人とお付き合いできればと、相談したのだ。
「でも、虫がよすぎるよね?
好きな人がいるから無理って散々言っておいて……
ごめんね、忘れて?」
「………だったら、一緒行く?」
「え?志乃?」
「いや、実はね……」
「ん?どうしたの?」
「私達が行きたいなって思ってるパーティーがあるんだけど、ちょっとレベル高くて……。
一颯が一緒ならいいのにねって、話してたの」
「そうなの?
でも、レベル高いなら私は……」
「だって、一颯くらい美人がいたら、私達も行きやすいし……」
「そうかな?じゃあ…行ってみたいな…!」
そう言って、微笑む一颯。
「でもさ、大丈夫なの?家の方は」
「え?」
「一颯には、番犬がいるでしょ?」
「え?あー銀くんのこと?
大丈夫だよ。今はついてくれてるの銀くんじゃなくて井田くんだけど、井田くんはあんまり何も言わないよ。
まぁ…ナンパとかはダメだろうけど……」
以前はずっと一颯の外出時は、銀二がついていた。
銀二はそれこそ番犬のように、一颯に近寄る人間に噛みつくように追い払っていた。
ナンパなんてしようもんなら、いつも半殺しだった。
「違うよ!もっと怖い人いるでしょ?」
「え?お父さん?
お父さんもパーティーくらいで、何も……」