禁忌は解禁される
中に入ると、あっという間に一颯は男達に囲まれた。
「どこのご令嬢ですか?」
「お住まいは?」
「今度、二人でお茶でも……」
一緒にいる志乃達も、びっくりしている。
「想像をはるかに越える、人気ね!」
「さすが、一颯!」
その姿を少し離れて見ている、銀二。
「当たり前だ。あの方を誰だと思ってるんだ。
姐さんの娘だぞ。
しかし…奴等、姫に触りすぎだ。
でも、邪魔しない約束だし………」
悶々と考えていた、銀二。
そして、パーティーも中盤を過ぎた辺りだった。
「銀くん、志乃とちょっとお手洗い行ってくるね」
「はい、なにかあったらすぐに連絡を……」
「わかってるよ!」
微笑み、二人でトイレに行く一颯。
それをただジッと見送る、銀二だった。
トイレを済ませ、会場に戻る二人。
「一颯、隣のドアなんだろ?」
「さぁ…従業員さんの部屋?とか?」
「でも、さっきから男の人達が出入りしてんのよね……」
「もういいから、行こ!あんま待たせると、銀くんが来ちゃう」
「そうね。女子トイレとか関係なく来るもんね……銀二さん」
会場に戻ると、銀二が足早に近づいてくる。
「姫!」
「何?お手洗いくらい、ゆっくり……」
「そうではありません。ここを早く出ますよ!ご友人と早く出口へ……」
「え━━━?」
ガン━━━━!!
ダン━━━━━━!!
「チッ!来たか……」
「え?銀くん?」
隣の部屋から、色々な鈍い音がする。
「………姫、若が来てます…!」
「え?なんで、颯天が?」
「どこのご令嬢ですか?」
「お住まいは?」
「今度、二人でお茶でも……」
一緒にいる志乃達も、びっくりしている。
「想像をはるかに越える、人気ね!」
「さすが、一颯!」
その姿を少し離れて見ている、銀二。
「当たり前だ。あの方を誰だと思ってるんだ。
姐さんの娘だぞ。
しかし…奴等、姫に触りすぎだ。
でも、邪魔しない約束だし………」
悶々と考えていた、銀二。
そして、パーティーも中盤を過ぎた辺りだった。
「銀くん、志乃とちょっとお手洗い行ってくるね」
「はい、なにかあったらすぐに連絡を……」
「わかってるよ!」
微笑み、二人でトイレに行く一颯。
それをただジッと見送る、銀二だった。
トイレを済ませ、会場に戻る二人。
「一颯、隣のドアなんだろ?」
「さぁ…従業員さんの部屋?とか?」
「でも、さっきから男の人達が出入りしてんのよね……」
「もういいから、行こ!あんま待たせると、銀くんが来ちゃう」
「そうね。女子トイレとか関係なく来るもんね……銀二さん」
会場に戻ると、銀二が足早に近づいてくる。
「姫!」
「何?お手洗いくらい、ゆっくり……」
「そうではありません。ここを早く出ますよ!ご友人と早く出口へ……」
「え━━━?」
ガン━━━━!!
ダン━━━━━━!!
「チッ!来たか……」
「え?銀くん?」
隣の部屋から、色々な鈍い音がする。
「………姫、若が来てます…!」
「え?なんで、颯天が?」