禁忌は解禁される
「今、颯天…名前……」
「なんかおかしい!どうしたんだよ!?」
「颯天…顔、近い……」
「姉ちゃんが様子がおかしいからだろ?
どうしたの?」
颯天が、頬に触れる。
「大丈夫だから!もう、遅いし寝よ!」
バッと立ち上がり、襖に向かう一颯。
「………」
「颯天」
「何?」
「幸せに…なってね……
私、ほんとに颯天の幸せ願ってるよ」
一颯は、颯天を見ることなくそう呟いて部屋を出た。
一颯が出た襖を見ながら「一颯も一緒だよ……」と呟く颯天だった。
颯天の部屋を出て、真っ直ぐ颯太の元に向かう。
「はい、あれ?姫?どうかされました?」
「銀くん、お父さん起きてる?」
「はい、起きてますよ」
「ちょっとお話、したくて……」
「ちょっと待ってて下さいね!」
小さく微笑み、一度中に入っていく。
銀くんとは“深澤 銀二”と言って、颯太の一番の部下で、まだ35歳ながら全てが完璧で、颯太が一番信頼している人間だ。
「どうぞ?」
銀二が再び微笑み、一颯を中に促した。
「ありがとう」
中に入ると、颯太が他の部下と難しい顔をして話をしていた。
「あ…今、仕事中?
だったら、後から……」
「大丈夫だ!一颯。どうした?」
「二人だけで話があるの。
少しだけ………二人にしてくれないかな?」
銀二や、他の部下達に言う。
「おい」と颯太が言うと、
「はい」と返事をして、みんな部屋を出た。
「どうした?」
「お見合い…受けようと思って……」
「………なぜ、急に?
好きな人がいるから、もう少し考えさせてって言ってただろ?」
実は、颯天と一颯は本当の姉弟ではない。
颯天は颯太の親友夫婦の子どもで、颯天が三歳の時に養子で神龍寺家にきたのだ。
「なんかおかしい!どうしたんだよ!?」
「颯天…顔、近い……」
「姉ちゃんが様子がおかしいからだろ?
どうしたの?」
颯天が、頬に触れる。
「大丈夫だから!もう、遅いし寝よ!」
バッと立ち上がり、襖に向かう一颯。
「………」
「颯天」
「何?」
「幸せに…なってね……
私、ほんとに颯天の幸せ願ってるよ」
一颯は、颯天を見ることなくそう呟いて部屋を出た。
一颯が出た襖を見ながら「一颯も一緒だよ……」と呟く颯天だった。
颯天の部屋を出て、真っ直ぐ颯太の元に向かう。
「はい、あれ?姫?どうかされました?」
「銀くん、お父さん起きてる?」
「はい、起きてますよ」
「ちょっとお話、したくて……」
「ちょっと待ってて下さいね!」
小さく微笑み、一度中に入っていく。
銀くんとは“深澤 銀二”と言って、颯太の一番の部下で、まだ35歳ながら全てが完璧で、颯太が一番信頼している人間だ。
「どうぞ?」
銀二が再び微笑み、一颯を中に促した。
「ありがとう」
中に入ると、颯太が他の部下と難しい顔をして話をしていた。
「あ…今、仕事中?
だったら、後から……」
「大丈夫だ!一颯。どうした?」
「二人だけで話があるの。
少しだけ………二人にしてくれないかな?」
銀二や、他の部下達に言う。
「おい」と颯太が言うと、
「はい」と返事をして、みんな部屋を出た。
「どうした?」
「お見合い…受けようと思って……」
「………なぜ、急に?
好きな人がいるから、もう少し考えさせてって言ってただろ?」
実は、颯天と一颯は本当の姉弟ではない。
颯天は颯太の親友夫婦の子どもで、颯天が三歳の時に養子で神龍寺家にきたのだ。