オフィスの華(令和版)~若社長と秘書のHONEYなヒミツの関係~
プロローグ*私の日常
東京都中央区日本橋。
製薬会社『ソーマ』本社。
地下二階、地上二十七階建ての全面硝子張りのビル。
地下二階は地下駐車場。地下一階から地上二階には大手のスポーツクラブがあり、三階フロアは飲食店、大手都市銀行のATM、コンビニと社員外の人でも利用できるよう工夫されていた。
『ソーマ』本社は四階フロアから最上階まで。
私は染中美苑(ソメナカミソノ)二十三歳。勤務歴は四年目に入っていた。
社内でも一番地味とされる経理課所属。
家庭の諸事情で華やかな生活を送る私には持って来いの部署。
今日も何事もなく、一日が終わりそう。
「染中さん、ちょっと…」
経理課の責任者の若林部長が執務室から顔を出して、私を呼んだ。
…何だろう?さっきの書類に不手際があったんだろうか?
私は首を傾げながら執務室を訊ねた。
製薬会社『ソーマ』本社。
地下二階、地上二十七階建ての全面硝子張りのビル。
地下二階は地下駐車場。地下一階から地上二階には大手のスポーツクラブがあり、三階フロアは飲食店、大手都市銀行のATM、コンビニと社員外の人でも利用できるよう工夫されていた。
『ソーマ』本社は四階フロアから最上階まで。
私は染中美苑(ソメナカミソノ)二十三歳。勤務歴は四年目に入っていた。
社内でも一番地味とされる経理課所属。
家庭の諸事情で華やかな生活を送る私には持って来いの部署。
今日も何事もなく、一日が終わりそう。
「染中さん、ちょっと…」
経理課の責任者の若林部長が執務室から顔を出して、私を呼んだ。
…何だろう?さっきの書類に不手際があったんだろうか?
私は首を傾げながら執務室を訊ねた。
< 1 / 245 >