オフィスの華(令和版）～若社長と秘書のHONEYなヒミツの関係～

小畑さん達が行った後、辺りにはフローラル系のパフュームの香りが漂っていた。
「臭いわね…この甘ったるい匂い…」

主任は嫌そうに鼻を摘まんだ。

「本当にわが社の社長は何を考えて秘書を選んでるのか…好みタイプだけで…秘書を選んでさ…自分はハーレムを作って…社員たちには恋愛禁止だとほざいてるのよ…」

「まぁまぁ押えて…主任」

私は怒り狂う主任を宥める。

「此処に居たのか…」

今度は栗原さんが私達の元にやって来る。

「栗原さん…」

「丁度…今田主任も居たし…都合がいい…新社長が帰国される前に秘書の仕事を君に教えたいんだけど…時間ある？」

栗原さんは片手に缶コーヒー持っていた。彼もまた昼休憩の真っ最中。