オフィスの華(令和版)~若社長と秘書のHONEYなヒミツの関係~
まずは秘書課に挨拶しないと。

私は秘書室を一旦出て、秘書課フロアを目指した。

ドアをノックした。
「明日から社長秘書を務めさせて頂きます。染中です」

「どうぞ…入って頂戴」

小畑先輩の声で私は恐る恐るドアを開けて、中に入って行く。
優雅な雰囲気で仕事をこなす小畑先輩。

小畑先輩は私の前に立って、ジッと見つめた。

「秘書は基本、私服だから…制服は着ないでね」

「あ、はい…」

秘書の人達はいつ見ても服装とメイクは完璧。ぬかりがない。
それに、他の課にはない華やかさがある。

例えるなら、彼女たちはオフィスに咲く華。

明日から、私も彼女たちの仲間入りかと思えば、気が重い。

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