オフィスの華(令和版)~若社長と秘書のHONEYなヒミツの関係~
オオカミは誰?
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私ともっとお話したそうな祐早斗さんを置いて、出てきてしまった。
今更ながら後悔した。
更衣室に行くと先に着替えを済ませた笹原さん達が念入りにメイクをしていた。
「お疲れ様です。染中先輩」
「お疲れ…」
私の歓送迎会なのに、何だか皆気合が入ってる。まるで、合コンね。
「もしかして、私の歓送迎会に誰か来るの?」
「総務課の芦沢さんが来るんですよ」
「えっ!?」
笹原さんは嬉しそうに答えた。
芦沢さんは私の同期で、イケメンと名高い。
「秘書になった暁にはその眼鏡外して、コンタクトにするんですよね」
「え、あ…それは…」
「…眼鏡外したら、染中って美女だって知らないでしょ?笹原さん」
主任は余計なコトを言い出す。
「最後だし、眼鏡外してあげたら、染中」
『お前の素顔は俺だけのモノだ』とそう言った彼の言葉を思い出し、全力で拒否した。
「ダメです…この眼鏡は私のカラダの一部です。外すワケにはいきません!」
「栗原さんに外すなと言われてるのか?」
「あ・・・はい」
「栗原さんって…独占欲強いんだな」
独占欲が強いのは栗原さんじゃなく、祐早斗さんで。
皆は諦め、先に更衣室を出て行く。
私ともっとお話したそうな祐早斗さんを置いて、出てきてしまった。
今更ながら後悔した。
更衣室に行くと先に着替えを済ませた笹原さん達が念入りにメイクをしていた。
「お疲れ様です。染中先輩」
「お疲れ…」
私の歓送迎会なのに、何だか皆気合が入ってる。まるで、合コンね。
「もしかして、私の歓送迎会に誰か来るの?」
「総務課の芦沢さんが来るんですよ」
「えっ!?」
笹原さんは嬉しそうに答えた。
芦沢さんは私の同期で、イケメンと名高い。
「秘書になった暁にはその眼鏡外して、コンタクトにするんですよね」
「え、あ…それは…」
「…眼鏡外したら、染中って美女だって知らないでしょ?笹原さん」
主任は余計なコトを言い出す。
「最後だし、眼鏡外してあげたら、染中」
『お前の素顔は俺だけのモノだ』とそう言った彼の言葉を思い出し、全力で拒否した。
「ダメです…この眼鏡は私のカラダの一部です。外すワケにはいきません!」
「栗原さんに外すなと言われてるのか?」
「あ・・・はい」
「栗原さんって…独占欲強いんだな」
独占欲が強いのは栗原さんじゃなく、祐早斗さんで。
皆は諦め、先に更衣室を出て行く。