オフィスの華(令和版)~若社長と秘書のHONEYなヒミツの関係~
表向きの恋人は栗原さんで、本当の恋人は祐早斗さん。

「確かにそうですけど…」

「待てっ!!」

一人の長身の男性が私達の間を割った。

「濱部社長?」

彼はその場に蹲ってしまった。

「大丈夫ですか?」

「気分が悪い…」

「濱部社長…酔ってますね…立てますか?」

栗原さんが彼の背中を摩り、立ち上がらせた。

「休憩できる場所を探すしかないですね…」

「そうですね…」

私と栗原さんで気分の悪そうな濱部社長を介抱し、休めそうな場所を探す。

メインの通りから、裏通りへと入り、更に奥まった通りに入って行く。

お城のような建物が私達の瞳に飛び込んで来た。

「此処は…」

「丁度いい場所がありましたね…」

「えっ!?入るんですか?」

「この人…もうダメみたいですよ…」

酒に酔って顔色が悪い濱部社長の為に、目の前のラブホに入って行った。
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