オフィスの華(令和版)~若社長と秘書のHONEYなヒミツの関係~
三人でソファに腰を下ろして少し休んだ。


「濱部社長は接待ですか?」
「まぁな…美苑さんは?」

「濱部社長、私の本当の名前ご存知なんですね…」

「あ…知可子さんから訊いた…染中美苑…それが君の本名だろ?華さん」

「はい…」

しかし、いつ見ても濱部社長の顔、母に似ている。

「濱部社長って、母に似てますね…」

「ん、あ・・・」

濱部社長は動転して、言葉にならない声を出す。

「…それに凄く仲いいですね…社長も相馬会長と一緒で、母に惚れてるんですか?」


栗原さんは私の隣で肩を揺すりクツクツ笑う。

「・・・美苑さん…君は大きく誤解してる…俺と知可子さんは…」

「隠しても、いずれ、話す時が来ると思いますし、正直に話したら、どうですか?濱部社長」

「それもそうだな…」

「そのうち、自分に優しいのも…気があるからと誤解されますよ…」

栗原さんは意味深な言葉で濱部社長を追い込んだ。

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