オフィスの華(令和版)~若社長と秘書のHONEYなヒミツの関係~
「ゴ、ゴメンなさい…栗原さん」

私は慌ててスカートのポケットからハンカチを取り出した。

「い、いいよ…別に…」

ハンカチで汚れたYシャツを拭こうと手を伸ばすと彼の方が遠慮する。

「眼鏡ズレてるよ…」

「えっ?あ…」

彼が私のズㇾた眼鏡を掛け直してくれた。
思った以上に至近距離で私達は見つめ合っていた。

栗原さんの方が私から離れ、距離を取って、顔を逸らす。

「替えのシャツはあるし…大丈夫だ…気にするな…染中さん」


そして、そのまま立ち去った。

「染中…ヤツに…隠れオオカミに素顔を見られたわね…」

「隠れオオカミ??」

「栗原さん…ストイックに見えて、実はオオカミらしいから…小畑さんも彼の元カノらしいわよ‥」

「えっ!?そうなんですか??」

そんなオオカミさんと一緒に仕事するんだけど…私。
私の貞操は大丈夫?




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