オフィスの華(令和版）～若社長と秘書のHONEYなヒミツの関係～

「洋貴君は京都大学医学部を卒業して今は附属病院で研修医している。医者の卵だ。美苑さん。彼はとっても頭が良くて、顔もいいし、背も高い、真面目だ。沖縄出張が終わったら、東京で会う約束をしている。どうだ?一度、会ってみないか？」


「えっ！？」

「私も洋貴君はいい子だと思うわよ…」

「お母さん!?その洋貴君に会ったコトあるの？」

「まぁね…礼儀正しい子よ…背も高いし、とても知的な顔立ちしてるわ」

「そんなコト言われても…」

恋のトラウマから抜けていない私に男性を紹介されても。
私は二人の勧めに困惑するしかなかった。

「何れは彼に私の後継者になって貰いたいと考えているんだ。まぁ、彼は心臓外科医を目指しているようだけどね」

染中社長はそう言うとワインを煽った。

「お医者さんよ…美苑、将来有望株じゃない…」

「そうだな…美苑さんと洋貴君が結婚してくれたら、一番いいな・・・」

「えぇ～っ！？」

顔も知らない男性と結婚しろって…
「二人とも私をからかわないで…」

「私達は真面目に話をしてるのよ。美苑」