オフィスの華(令和版）～若社長と秘書のHONEYなヒミツの関係～

カオスになった寝室も私達の二人の力でキレイになった。

私達はベットの上にベンチのように腰を下ろし、片付いた部屋を満足げに見つめる。

緋色の絨毯の上に置かれたベットは四人寝ても大丈夫ぐらいなキングサイズのダブルベット。

この部屋は南向き。
ベットが南海の孤島のように思えた。

祐早斗さんはゴロンと仰向けに横になり、ぼんやりと天井のシーリングライト見つめた。

そして、急に起き上がって私に訴えた。

「いきなり部屋を片付けようなんて…逃げてるの丸わかりだな」

私は別に逃げてるワケではないんだけど。
まぁ、前例もあるし。

「まぁ、明日は朝早いし…出来そうにないな…」

祐早斗さんもパーティーでお疲れの様子だった。

「明日のクルージングは誰が来るんですか？」

「さぁな…耶刃の友人だから…詳しくは…栗原は来ないぞ」

「そうなんですか…」


「アイツ…耶刃には嫌われてるから…」