オフィスの華(令和版)~若社長と秘書のHONEYなヒミツの関係~
「美苑はどうした?」
「…染中さんは…すぐそこのカフェいます」
栗原は俺を秘書室で引き留めて、彼女の荷物をデスクに置いた。
そして、スマートフォンを弄り始める。
「…お前が武刃さんの件で相馬家を恨んでるのは知ってる…」
「耶刃常務から訊いたんですか?」
「あぁ」
「おめでたいコトにあの人は父親の悪事を全く知らない…」
栗原はそう吐き捨て、スマートフォンを上着のポケットに仕舞う。
「樋口外務事務次官は染中社長を殺したのは亡くなった祖父と親父だと言った。でも、俺はそう思ってない。真相はどうなんだ?」
「…会長は何も知らなかった…俺の密告で知った」
「じゃ親父は白なんだな…」
俺は安堵して、思わず胸を撫で下ろしてしまった。
「…樋口外務事務次官は決して自分の手を汚さない人。証拠も残さない。染中社長を殺したのは事務次官側だと俺は見ている…」
「…染中さんは…すぐそこのカフェいます」
栗原は俺を秘書室で引き留めて、彼女の荷物をデスクに置いた。
そして、スマートフォンを弄り始める。
「…お前が武刃さんの件で相馬家を恨んでるのは知ってる…」
「耶刃常務から訊いたんですか?」
「あぁ」
「おめでたいコトにあの人は父親の悪事を全く知らない…」
栗原はそう吐き捨て、スマートフォンを上着のポケットに仕舞う。
「樋口外務事務次官は染中社長を殺したのは亡くなった祖父と親父だと言った。でも、俺はそう思ってない。真相はどうなんだ?」
「…会長は何も知らなかった…俺の密告で知った」
「じゃ親父は白なんだな…」
俺は安堵して、思わず胸を撫で下ろしてしまった。
「…樋口外務事務次官は決して自分の手を汚さない人。証拠も残さない。染中社長を殺したのは事務次官側だと俺は見ている…」