オフィスの華(令和版)~若社長と秘書のHONEYなヒミツの関係~
祐早斗さんは栗原さんと張り合っていた。
彼は栗原さんに嫉妬している。

「・・・私のスキなのは祐早斗さんですよ…」

「あ・・・そっか」

祐早斗さんは安心して、またコーヒーを口に含んだ。
独占欲の強い人、嫉妬心も人一倍強いかもしれない。

コーヒーを飲み終え、二人で店を出て、雨の中、タクシーを捕まえて自宅マンションに向かった。

私の手を握りしめる彼。
あの時の夜と同じだ。
「仕事はいいんですか?」

「あぁ~栗原が調整してくれている」

「そうですか…」

「俺もお前も栗原に助けられてばかりだな…」

「はい」
私と祐早斗さんにとって、栗原さんは必要な人。

「俺達は運命共同体だ」

「えっ?」

祐早斗さんの言葉に小首を傾げた。
その言葉の意味を理解するのは後の話・・・

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