オフィスの華(令和版）～若社長と秘書のHONEYなヒミツの関係～

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「また…散らかってますね…」

折角のお部屋が台無しだった。
「・・・シンガポールに居た時はメイドを雇っていたから…キレイに片付いていたんだけどな…俺一人だと…どうも散らかる」

祐早斗さんは言いワケしてソファの上を占拠するゴミを押しのけて、座るスペースを作る。

「どうぞ…」

「どうぞって…先に片づけた方が…」
私は嘆息して、彼の押しのけたゴミの分別を始める。ゴミと思われたモノには洗濯物やお金も含まれていた。

「祐早斗さん…」

「・・・そうやってると何だか…俺の奥さんって感じだな…美苑…いっそのこと俺と結婚する？」
祐早斗さんはサラリと私にプロポーズをして来る軽々しく言ってのけたけど、私達の結婚は母もそして、相馬会長や一族たちも許さないと思う。

「結婚って…」

「・・・分かってる。一筋縄ではいかないのは…」

祐早斗さんは急に声のトーンを落とし、切なげに呟く。