オフィスの華(令和版)~若社長と秘書のHONEYなヒミツの関係~
「それよりも片付け手伝って下さい…」

「あ…うん…でも・・・夜は片付け禁止だ…二人の甘い時間を過ごす…」

祐早斗さんは本当に私の全てを奪う気だ。

でも、『泡沫』のママになり、誰かに奪われる位なら、彼に奪われる方がいい。

彼は私の愛する人だから…

******

二人で部屋の片づけを済ませ、近くのスーパーで買い物をしてキッチンに立って、夕食作り。

「美苑が…俺のキッチンで料理してる…」

祐早斗さんはニンマリしてスマートフォンの動画で私の夕食作りを撮影する。

「若奥さん、今夜のメニューは何ですか?」

「ハンバーグに豆腐の味噌汁、ホウレンソウのお浸し…後はナイショです」

私も調子に乗り、彼の質問に答えた。

「ハンバーグか…美苑の手作りだよな…楽しみだ…」

祐早斗さんは子供のように大はしゃぎしていた。

「母が死んでから・・・こうしてキッチンに立つ女性を見たのは久しぶりだから…何だかすげぇテンション上がってんだ」

そう言えば、会長の奥様は早々に亡くなった訊いた。
「いつの話ですか?」

「俺が七歳の時だ・・・」


「えっ!?それからずっと…会長は独身?」

「まぁな…」



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