オフィスの華(令和版）～若社長と秘書のHONEYなヒミツの関係～

「では、本日のスケジュールをお伝えしますね。新社長」


「んっ、あ」
俺には早速社長としての仕事が待って居た。

栗原は手に持っていた分厚いスケジュールを開き、早口で今日のスケジュールを伝えていく。

まるで売れっ子の芸能人のような詰まったスケジューリング。

「ち、ちょっと待ってくれ!!俺はまだ、社長に就任して初日だぞ！！」

俺は慌てて椅子から腰を上げて、栗原に訴えた。

「それにその詰まったスケジュールでは、お前に社長の仕事をいつ教えてもらうんだ？」

「それはそのスケジュールの合間に教えていきますので、ご安心を」

「俺は帰国したばかりだぞ…栗原」

「何、悠長なコトをおしゃっているんですか？貴方は未来の『ソーマ』を背負っていかれるお方ですよ！！さあっ、仕事に取りかかりますよ!!社長」

栗原は弱音を吐く俺を完全な体育会系で叱咤した。
先ほどまで、俺の疲れに同情していたクセに。鬼だな…コイツ・・・