オフィスの華(令和版)~若社長と秘書のHONEYなヒミツの関係~
「栗原さんも行けばいいのに…」
「唯の秘書の俺が相馬一族とランチなんて食えないよ…」
初めて見るオフの栗原さん。
普段は丁寧な口調で秘書をこなしているけど、今の彼はストレスが溜まってるのか、横柄に応え、嫌そうに眉を歪める。私は彼の隣に腰を下ろして「それもそうですね」と納得する。
同じベンチに腰を下ろして、肩を並べる。
肩と高さの違いが良く分かった。祐早斗様よりもやや高めの身長。同じ細めにスーツを着こなしてるけど、栗原さんの方が肩のラインはシャープで胸板も厚そうに見える。
「何だかその目つき、値踏みされてるような感じだな。社長と比べてる?」
彼は私の顔を見つめ、そう問いかけた。
「いえ、別に…」
「まぁ、いいけど…何なら…もっと良ーくわかるように脱ごうか?」
「け、結構です‥‥」
「クッ」と彼は私の反応を見て、意地悪く口角を上げて笑った。
彼は私をストレス解消の道具にしていた。