オフィスの華(令和版)~若社長と秘書のHONEYなヒミツの関係~
「戻りました。社長」
広々とした空間、全面硝子の向こうに見える昼下がりのビル群。
ゆったりと寛ぎながら座れそうな白張りのレザーソファ椅子の応接セットの脇を通って、社長のデスクの前へと歩み寄っていく。
黒の重厚なプレジデントデスクのチェアに腰を据えた相馬社長が私を見た。
「俺が推薦する経理課の染中美苑さんです…社長」
「…とても真面目そうな雰囲気の女性だな…うん…彼女なら、祐早斗の秘書は務まるな…栗原君…ありがとう」
「いえ…社長のご希望に添え、とても嬉しいです」
彼は胸を手を当て、社長に頭を下げた。社長を王様に例えるなら、彼は従順な従者と言った雰囲気。
私も彼につられ、反射的に頭を下げる。
私の平凡な日常が栗原さんのせいで、狂い始めていた。
広々とした空間、全面硝子の向こうに見える昼下がりのビル群。
ゆったりと寛ぎながら座れそうな白張りのレザーソファ椅子の応接セットの脇を通って、社長のデスクの前へと歩み寄っていく。
黒の重厚なプレジデントデスクのチェアに腰を据えた相馬社長が私を見た。
「俺が推薦する経理課の染中美苑さんです…社長」
「…とても真面目そうな雰囲気の女性だな…うん…彼女なら、祐早斗の秘書は務まるな…栗原君…ありがとう」
「いえ…社長のご希望に添え、とても嬉しいです」
彼は胸を手を当て、社長に頭を下げた。社長を王様に例えるなら、彼は従順な従者と言った雰囲気。
私も彼につられ、反射的に頭を下げる。
私の平凡な日常が栗原さんのせいで、狂い始めていた。