オフィスの華(令和版)~若社長と秘書のHONEYなヒミツの関係~


******

俺と濱部社長は栗原が頼んだルームサービスで朝食を共にした。

「相馬社長はヤツの正体を知ってて、秘書に付けてるのか?」

「俺が付けたワケじゃない…親父が雇った秘書だ…」

「栗原は夜の世界では有名な情報屋だ。殺し以外のコトなら…何でもするぞ」

「そうなのか?」

俺の背後に控えていた栗原に問いかけた。

「はい…濱部社長の言う通りです…」
彼は抑揚のない低い声で返した。
「どうせ姑息な手段で相馬会長に取り入って、秘書になったんだろ?」

「その通りです…」
今度は不敵な笑いを添え、返す。


< 75 / 245 >

この作品をシェア

pagetop