オフィスの華(令和版)~若社長と秘書のHONEYなヒミツの関係~
栗原のおかげで、アフターの予定は空白になった。
俺は華との待ち合わせ場所の有楽町駅の三番出口で待って居た。

俺の隣には何故か?栗原の姿がある。

「お前も誰かと待ち合わせか?栗原」

「社長と一緒に華さんを待ってます…」
「はぁ?」
俺は眉を顰める。

「大体、誰のおかげで、華さんとデートできるんですか?」

「誰のおかげって、お前がスケジュールの調整をしてくれたからだ・・・」

俺は痛い所を突かれ、語尾を濁らせる。

「だからと言って…お前がディナーに同行するのはおかしいだろ?」
礼は数えきれないほど言った。

―――俺は頼んだ相手を間違えたかもしれない。

有能な秘書だけど。今は俺と華にとって邪魔者でしかない。

「華さんが来ましたよ…」

改札口から雪崩のように出て来る人々。

華も人々に押し出されるような形で出て来て、俺達の姿を見て、慌てて駆け寄って来た。



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