【完結】イケメンモデルの幼なじみと、秘密の同居生活、はじめました。
北斗の撮影会
パシャ、パシャッ、とライトが光る。
その中央にいるのは、ポーズをつけた、とてもカッコいい男の子……。
黒髪はクールな印象にセットされて、前髪は片側に流されていて大人っぽい。
服は細身のジーンズに、ライダースジャケット。有名ブランドの春の新作だ。
「いいねー、北斗くん! 一発オッケーだよ!」
彼を撮っていたカメラマンが、手をあげて満面の笑みでオッケーを出す。
名前を呼ばれた彼、今角 北斗(いまずみ ほくと)も笑顔を返した。
「ありがとうございました」
ていねいな返事をして、ポーズを解いて、リラックスした様子になった。
そのあとはマネージャーだというひとが近くに寄っていって、なにか紙のようなものを見せて、北斗と話し出した。次のポーズや設定の打ち合わせかもしれない。
その様子を見ながら、ちょっときんちょうしていた美波(みなみ)は、ほうっとため息をついた。
とても素敵なものを見られた、という気持ちで。
今、広いスタジオ、明るいライトの下で撮影をしているのは、人気モデルの今角 北斗。
中学三年生なのだが、とても大人っぽくて、高校生といっても通ってしまいそうなほどである。
おまけに、見ての通りイケメンだ。だからこそモデルなのだけど。
今日はこの今角 北斗の撮影見学に参加していた。
北斗がよくモデルとして出ている雑誌、【スターライト ティーンズ】の企画である。
ただの一般人である、方野 美波(かたの みなみ)、中学二年生がこんな輝かしい場所を見られているのは、単にそれに当選したからである。
「ほんとに北斗くん、カッコいいよね!」
隣で見ていた、朝位(あさい) あずみも興奮したような様子。一緒に見に来た、親友である。
「そうだよね。流石、トップモデル」
美波も頷いた。それに、あずみは嬉しそうにもっとたくさんうなずいた。
「これって次の号に載るんでしょ、楽しみすぎ~!」
むしろ乗り気だったのはあずみのほうだったかもしれない。撮影がはじまったときから、いや、スタジオに入ったときから、目をきらきらさせて、静かにしていたけれど、テンションがすごく高いのが美波には伝わってきたのだから。
「じゃ、次、行きまーす!」
いつのまにか、カメラマンのところへ来ていたマネージャーが、なにか打ち合わせをしていて、それもオッケーが出たようで、カメラマンがまた手をあげた。
北斗が微笑を浮かべて、うなずく。
そして今度は出されていた椅子に座ったポーズをつけた。
その仕草、ひとつだけで、見学していたひとたち……全員が女子であったが……から、ほうっと感動したようなため息がこぼれた。
パシャ、パシャッとまたカメラのシャッター音が響き、北斗はその中で、ゆったり椅子に足を組んで座って、ちょっと挑発するような視線で微笑んでいた。
その中央にいるのは、ポーズをつけた、とてもカッコいい男の子……。
黒髪はクールな印象にセットされて、前髪は片側に流されていて大人っぽい。
服は細身のジーンズに、ライダースジャケット。有名ブランドの春の新作だ。
「いいねー、北斗くん! 一発オッケーだよ!」
彼を撮っていたカメラマンが、手をあげて満面の笑みでオッケーを出す。
名前を呼ばれた彼、今角 北斗(いまずみ ほくと)も笑顔を返した。
「ありがとうございました」
ていねいな返事をして、ポーズを解いて、リラックスした様子になった。
そのあとはマネージャーだというひとが近くに寄っていって、なにか紙のようなものを見せて、北斗と話し出した。次のポーズや設定の打ち合わせかもしれない。
その様子を見ながら、ちょっときんちょうしていた美波(みなみ)は、ほうっとため息をついた。
とても素敵なものを見られた、という気持ちで。
今、広いスタジオ、明るいライトの下で撮影をしているのは、人気モデルの今角 北斗。
中学三年生なのだが、とても大人っぽくて、高校生といっても通ってしまいそうなほどである。
おまけに、見ての通りイケメンだ。だからこそモデルなのだけど。
今日はこの今角 北斗の撮影見学に参加していた。
北斗がよくモデルとして出ている雑誌、【スターライト ティーンズ】の企画である。
ただの一般人である、方野 美波(かたの みなみ)、中学二年生がこんな輝かしい場所を見られているのは、単にそれに当選したからである。
「ほんとに北斗くん、カッコいいよね!」
隣で見ていた、朝位(あさい) あずみも興奮したような様子。一緒に見に来た、親友である。
「そうだよね。流石、トップモデル」
美波も頷いた。それに、あずみは嬉しそうにもっとたくさんうなずいた。
「これって次の号に載るんでしょ、楽しみすぎ~!」
むしろ乗り気だったのはあずみのほうだったかもしれない。撮影がはじまったときから、いや、スタジオに入ったときから、目をきらきらさせて、静かにしていたけれど、テンションがすごく高いのが美波には伝わってきたのだから。
「じゃ、次、行きまーす!」
いつのまにか、カメラマンのところへ来ていたマネージャーが、なにか打ち合わせをしていて、それもオッケーが出たようで、カメラマンがまた手をあげた。
北斗が微笑を浮かべて、うなずく。
そして今度は出されていた椅子に座ったポーズをつけた。
その仕草、ひとつだけで、見学していたひとたち……全員が女子であったが……から、ほうっと感動したようなため息がこぼれた。
パシャ、パシャッとまたカメラのシャッター音が響き、北斗はその中で、ゆったり椅子に足を組んで座って、ちょっと挑発するような視線で微笑んでいた。
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