【完結】イケメンモデルの幼なじみと、秘密の同居生活、はじめました。
発売日と違和感
【スターライト ティーンズ】の発売日は夏休みの直前だった。
朝から雑誌を見ている時間はなかったので、美波はそのまま登校した。
多分そうなるだろうなと思っていたけれど、学校では発売日にそうあるように、【スターライト ティーンズ】が女子の間で広げられて、わいわい盛り上がっていた。
もちろん、その中心にいたのはあずみである。
「北斗くんの彼女にしたいポイントなんて知っちゃったら、告白したくなっちゃうかも!」なんて、ページをめくりながら笑顔を浮かべていた。
美波は表に出さないように気を付けつつも、ドキドキしてならなかった。
サンプルは見せてもらったけれど、紙の雑誌に載っているのを見るのはもちろん初めて。
綺麗に写っているかなとか、おかしくないかなとか、本当のモデルの子じゃないとバレないかなとか。
心配なところはたくさんあったけれど、一番気になっていたのはもちろん。
……自分だとバレないかどうか、である。
みんな、北斗の写真と『カワイイ! チェックポイント』の記事をわいわい見ていた。
そしてついに、美波の写っているシーンになった。
まずは美波の後ろ姿。
まだ後ろ姿なのに、美波は心臓が口から出るかと思うほど緊張してしまった。
だってこんな、全国で売られている雑誌に自分の写真が載っているのだ。実際に見てしまえば、その衝撃は想像以上だった。
「あ、この子の髪型かわいいねぇ~」
おまけに一人の子がそう言って、美波の心臓はもっとばくばくしてきてしまう。
「ほんとだー、髪飾りもかわいい!」
髪の結び目につけていたのは小さなリボンの髪飾り。黄色のリボンは美波の茶色の髪と、用意された制服によく似合っていた。
「……ほんとだ」
そのとき、ぽつんと言われた声があった。
あずみの声だ、と知って、美波はどきっとした。
なんだか固い声だと思ったものだから。
ちらっとそちらを見たけれど、あずみは雑誌を見つめていた。
なんだろう、今、一瞬、不穏な感じがしたけど。
朝から雑誌を見ている時間はなかったので、美波はそのまま登校した。
多分そうなるだろうなと思っていたけれど、学校では発売日にそうあるように、【スターライト ティーンズ】が女子の間で広げられて、わいわい盛り上がっていた。
もちろん、その中心にいたのはあずみである。
「北斗くんの彼女にしたいポイントなんて知っちゃったら、告白したくなっちゃうかも!」なんて、ページをめくりながら笑顔を浮かべていた。
美波は表に出さないように気を付けつつも、ドキドキしてならなかった。
サンプルは見せてもらったけれど、紙の雑誌に載っているのを見るのはもちろん初めて。
綺麗に写っているかなとか、おかしくないかなとか、本当のモデルの子じゃないとバレないかなとか。
心配なところはたくさんあったけれど、一番気になっていたのはもちろん。
……自分だとバレないかどうか、である。
みんな、北斗の写真と『カワイイ! チェックポイント』の記事をわいわい見ていた。
そしてついに、美波の写っているシーンになった。
まずは美波の後ろ姿。
まだ後ろ姿なのに、美波は心臓が口から出るかと思うほど緊張してしまった。
だってこんな、全国で売られている雑誌に自分の写真が載っているのだ。実際に見てしまえば、その衝撃は想像以上だった。
「あ、この子の髪型かわいいねぇ~」
おまけに一人の子がそう言って、美波の心臓はもっとばくばくしてきてしまう。
「ほんとだー、髪飾りもかわいい!」
髪の結び目につけていたのは小さなリボンの髪飾り。黄色のリボンは美波の茶色の髪と、用意された制服によく似合っていた。
「……ほんとだ」
そのとき、ぽつんと言われた声があった。
あずみの声だ、と知って、美波はどきっとした。
なんだか固い声だと思ったものだから。
ちらっとそちらを見たけれど、あずみは雑誌を見つめていた。
なんだろう、今、一瞬、不穏な感じがしたけど。