【完結】イケメンモデルの幼なじみと、秘密の同居生活、はじめました。
眠れない夜
夕ご飯が終わったあとのことで良かった、と思った。
あのあとひたすらぼうっとしてしまったのだから。
自分の部屋から何故か「帰る」と飛び出してしまったところからして、動揺していたのだ。
リビングでしばらく過ごして、でも追いかけてこられたらどうしようとびくびくしていたのだけど、一時間ほどして、そろっと部屋に戻ってみたら、北斗はすでにいなかった。
それはそうか、と思う。
いくら住んでいる家でも、自分の部屋以外の場所で、しかも部屋の持ち主がいないところに長々はいないだろう。
テーブルの上は綺麗に片付いていた。お茶の支度も、チョコレートの箱も。
片付けさせちゃった。
ぽつんと思った。
あれほど動揺してしまっていたら仕方がないと思いつつも、北斗が助けてくれたことに対するお礼だったのに。
早々、お風呂も済ませて、「もう寝るね」とお父さんやお母さんにおやすみなさいを言って、早めに布団に入った。
クーラーが効いていて快適、なはずなのに。
何故か熱かった。
体がぽかぽかしている。ほてったように。
布団にくるまっているからではないのは明らかだった。布団に入ってもぼうっとしてしまって、いろいろあった日だったのだから疲れてすぐ眠ってしまうかと思ったのに、まったく眠れなかった。
ただ、夜、この部屋で北斗と過ごしたときに起こったことだけがぐるぐる頭の中を巡っていて。
キス、されちゃった。
不意に実感として、じわっと迫ってきて、美波の頭をかぁっと熱くした。
頭だけではない、顔も。
当たり前のようにファーストキスだった。
それを北斗に勝手にされてしまったのだ。
あのあとひたすらぼうっとしてしまったのだから。
自分の部屋から何故か「帰る」と飛び出してしまったところからして、動揺していたのだ。
リビングでしばらく過ごして、でも追いかけてこられたらどうしようとびくびくしていたのだけど、一時間ほどして、そろっと部屋に戻ってみたら、北斗はすでにいなかった。
それはそうか、と思う。
いくら住んでいる家でも、自分の部屋以外の場所で、しかも部屋の持ち主がいないところに長々はいないだろう。
テーブルの上は綺麗に片付いていた。お茶の支度も、チョコレートの箱も。
片付けさせちゃった。
ぽつんと思った。
あれほど動揺してしまっていたら仕方がないと思いつつも、北斗が助けてくれたことに対するお礼だったのに。
早々、お風呂も済ませて、「もう寝るね」とお父さんやお母さんにおやすみなさいを言って、早めに布団に入った。
クーラーが効いていて快適、なはずなのに。
何故か熱かった。
体がぽかぽかしている。ほてったように。
布団にくるまっているからではないのは明らかだった。布団に入ってもぼうっとしてしまって、いろいろあった日だったのだから疲れてすぐ眠ってしまうかと思ったのに、まったく眠れなかった。
ただ、夜、この部屋で北斗と過ごしたときに起こったことだけがぐるぐる頭の中を巡っていて。
キス、されちゃった。
不意に実感として、じわっと迫ってきて、美波の頭をかぁっと熱くした。
頭だけではない、顔も。
当たり前のようにファーストキスだった。
それを北斗に勝手にされてしまったのだ。