【完結】イケメンモデルの幼なじみと、秘密の同居生活、はじめました。
SNS拡散された嘘
徹夜になってしまったので、翌日は少しふらふらしていた。
でも学校を休むのもためらわれた。
北斗に誤解されてしまうかもしれないではないか。
北斗からのキスがショックだったのではないか、とか。
嫌だったのではないか、とか。
そう思われたくはない。
だから美波は眠い目とぼうっとする頭を、朝ご飯のカフェラテで少し覚まして、それで登校した。
もう夏休みが目前なのだから、授業も多くない。今日は体育もないし、大丈夫だろうと思ったのだけど。
「おはよー」
美波がいつも通り、教室に入ると、教室内の空気がなんだかおかしかった。
ざわざわ、そわそわしている感じだ。
美波は何故か、ぞくっとした。
嫌な予感を感じてしまって。
女子たちがあちこちでグループごとに固まって、ひそひそ話をしていた。
みんなスマホを手にしていて、それを見ているようだ。
おまけに美波が入ってきたと見た途端、女子のほとんどがこちらを見た。
すぐに自分たちのひそひそ話に戻ってしまったけれど、美波はもう一度、ぞくっとした。
「……どうか、したの?」
美波は窓際のほうにいたあずみの元へ向かった。
声をかけると、あずみは泣きそうな顔をしていて、美波は今度、違う意味でどきっとした。
なにか、悪いことが起こったのだ。
それはもう確かなことだった。
「み、美波……、見ないほうが、いい、かも……」
ぎゅ、とスマホを握って言ってくれたけれど、そしてそれは多分、美波にとって良くないことだからと言ってくれたのだろうけれど。
この状況では、知らないほうが怖いのではないか。
美波はそう思って、ごくっと唾を飲んだ。
「なにかあったん……だね。見せて……?」
美波の気持ちはわかっているに決まっている。
あずみも同じく、唾を飲むような様子を見せて、そろっとスマホを差し出してくれた。
でも学校を休むのもためらわれた。
北斗に誤解されてしまうかもしれないではないか。
北斗からのキスがショックだったのではないか、とか。
嫌だったのではないか、とか。
そう思われたくはない。
だから美波は眠い目とぼうっとする頭を、朝ご飯のカフェラテで少し覚まして、それで登校した。
もう夏休みが目前なのだから、授業も多くない。今日は体育もないし、大丈夫だろうと思ったのだけど。
「おはよー」
美波がいつも通り、教室に入ると、教室内の空気がなんだかおかしかった。
ざわざわ、そわそわしている感じだ。
美波は何故か、ぞくっとした。
嫌な予感を感じてしまって。
女子たちがあちこちでグループごとに固まって、ひそひそ話をしていた。
みんなスマホを手にしていて、それを見ているようだ。
おまけに美波が入ってきたと見た途端、女子のほとんどがこちらを見た。
すぐに自分たちのひそひそ話に戻ってしまったけれど、美波はもう一度、ぞくっとした。
「……どうか、したの?」
美波は窓際のほうにいたあずみの元へ向かった。
声をかけると、あずみは泣きそうな顔をしていて、美波は今度、違う意味でどきっとした。
なにか、悪いことが起こったのだ。
それはもう確かなことだった。
「み、美波……、見ないほうが、いい、かも……」
ぎゅ、とスマホを握って言ってくれたけれど、そしてそれは多分、美波にとって良くないことだからと言ってくれたのだろうけれど。
この状況では、知らないほうが怖いのではないか。
美波はそう思って、ごくっと唾を飲んだ。
「なにかあったん……だね。見せて……?」
美波の気持ちはわかっているに決まっている。
あずみも同じく、唾を飲むような様子を見せて、そろっとスマホを差し出してくれた。