【完結】イケメンモデルの幼なじみと、秘密の同居生活、はじめました。
そこにはつぶやきアプリのトリッターが映っていた。
なにか、変な投稿でもあったのかな。
美波も一応、トリッターは登録して使ってはいるのだけど、あまり積極的には見ていなかったので、まったく気づかなかった。
おそるおそる覗き込んで、美波はぐらっと意識が揺れるのを真っ先に感じた。
そこに映っていたのは、北斗と美波、だったのだから。
おまけに、道で北斗が美波を抱きしめているところだった。
なに、これ、こんなの、知らない……。
美波はぼうっと思った。
本当は知らないものではなかったのだが、ショックすぎて、そんなことはすぐに思い当たらなかったのだ。
さらに、その下にあるつぶやきの文言。
美波の心臓をわし掴みにしてきた。
『人気モデル・今角 北斗に彼女!』
『彼女は同中の後輩!』
ほかにもいくつか書いてあったかもしれないけれど、美波の目はそこまでしかとらえられなかった。
「どうしよう……、こんな嘘、書かれて……」
あずみはそう言ってくれて、それは昨日、美波と話し合ったから知っていることだったけれど、ほかの子はそんなはずがない。
おまけにクラスのほかの子には、写真で北斗に抱きしめられているのが美波だなんてこと、もうわかってしまったに決まっている。
今回は雑誌のときとは違う。いつもの制服と髪型なのだ。
後ろ姿だとはいえ、大抵の子は美波だとわかるだろう。
「うそ、だよ……」
美波はなんとかそう言った。
そう、これは嘘のことだ。
美波は彼女でもなんでもない。
でもこの写真とつぶやきでは、そう見えても仕方がないだろう。
どうしよう、わたし、ほくとに、めいわくを……。
頭の中でもう一人の自分がぼんやり言って、それが最後だった。
頭を殴られたように衝撃が走って、ぐらっと目の前が暗くなる。
倒れる……!
それだけ思ったけれど、どうにもできなかった。掴まるものもない。
「美波!?」
意識が薄らぐ中で、あずみの声がした。
ぱしっと、美波の腕が掴まれたような感触も感じて……。
でもそこで美波の意識は真っ暗になってしまった。
なにか、変な投稿でもあったのかな。
美波も一応、トリッターは登録して使ってはいるのだけど、あまり積極的には見ていなかったので、まったく気づかなかった。
おそるおそる覗き込んで、美波はぐらっと意識が揺れるのを真っ先に感じた。
そこに映っていたのは、北斗と美波、だったのだから。
おまけに、道で北斗が美波を抱きしめているところだった。
なに、これ、こんなの、知らない……。
美波はぼうっと思った。
本当は知らないものではなかったのだが、ショックすぎて、そんなことはすぐに思い当たらなかったのだ。
さらに、その下にあるつぶやきの文言。
美波の心臓をわし掴みにしてきた。
『人気モデル・今角 北斗に彼女!』
『彼女は同中の後輩!』
ほかにもいくつか書いてあったかもしれないけれど、美波の目はそこまでしかとらえられなかった。
「どうしよう……、こんな嘘、書かれて……」
あずみはそう言ってくれて、それは昨日、美波と話し合ったから知っていることだったけれど、ほかの子はそんなはずがない。
おまけにクラスのほかの子には、写真で北斗に抱きしめられているのが美波だなんてこと、もうわかってしまったに決まっている。
今回は雑誌のときとは違う。いつもの制服と髪型なのだ。
後ろ姿だとはいえ、大抵の子は美波だとわかるだろう。
「うそ、だよ……」
美波はなんとかそう言った。
そう、これは嘘のことだ。
美波は彼女でもなんでもない。
でもこの写真とつぶやきでは、そう見えても仕方がないだろう。
どうしよう、わたし、ほくとに、めいわくを……。
頭の中でもう一人の自分がぼんやり言って、それが最後だった。
頭を殴られたように衝撃が走って、ぐらっと目の前が暗くなる。
倒れる……!
それだけ思ったけれど、どうにもできなかった。掴まるものもない。
「美波!?」
意識が薄らぐ中で、あずみの声がした。
ぱしっと、美波の腕が掴まれたような感触も感じて……。
でもそこで美波の意識は真っ暗になってしまった。