【完結】イケメンモデルの幼なじみと、秘密の同居生活、はじめました。
俺が絶対、守るから
ぼうっと目を開けた。
視界に映ったのは、真っ白な天井だった。なにか、レールにカーテンが吊るされている。
なんで、わたし、こんなところに……。
美波はまだぼんやりする意識で思った。
少し見つめていて、どうも保健室らしい、と思い当たった。
何度か寝たことがあるのだ、この場所には。具合が悪かったときなどに。
急に意識がなくなった……それで知らないうちに保健室にいる……。
それをゆっくり考えていくと、答えはひとつだった。
自分は教室で倒れて、保健室で寝かされているのだ。
誰かが保健室に運んでくれて、寝かせてくれたのだ。
ほっとすると同時、美波の頭がずきっと痛んだ。小さくうめいてしまう。
「……起きたのか!?」
それに反応したように、声がした。シャッと音がする。
まだ痛い頭を抱えつつ、なんとかそちらを見ると、北斗がいるではないか。いつも通りの制服姿。
カーテンを開けて、美波を見て、しばらくして表情がゆるんだ。
「……良かった……」
「北斗……」
美波はなんとか返事をしたけれど、声はかすれてしまった。こほっと咳も出る。
「あ、先生! 美波、起きました。なにか飲み物とかありますか……」
美波のその様子を見て、北斗は慌てた様子で、カーテンの外のひと、多分保健の先生に声をかけてくれる。
それでペットボトルの冷たいスポーツドリンクをもらって、少し飲んだ。
飲み物が入ったことで、咳も止まった。ほうっと息も出る。
「方野さん、寝不足だったんじゃないかしら?」
北斗はいったん出て行って、保健の先生と二人になった。
美波はベッドの上に座って、「昨日、よく眠れなくて……」と返事をする。
「そう。貧血みたいだけど、寝不足からでしょうね。暑いから体が弱りやすいのよ。無理をして登校してはいけないわ」
「……はい……」
美波はベッドの上に置いた手で、ペットボトルをきゅっと握って、小さく返事をした。
「それに……、なにか、ショックなこともあったみたいね?」
次に先生に言われたことには、どきっとしてしまう。また頭がずきりと痛んだ。
「それは、俺から話していいですか?」
もう一度、シャッと音がして、カーテンが開いた。北斗が顔を出す。
視界に映ったのは、真っ白な天井だった。なにか、レールにカーテンが吊るされている。
なんで、わたし、こんなところに……。
美波はまだぼんやりする意識で思った。
少し見つめていて、どうも保健室らしい、と思い当たった。
何度か寝たことがあるのだ、この場所には。具合が悪かったときなどに。
急に意識がなくなった……それで知らないうちに保健室にいる……。
それをゆっくり考えていくと、答えはひとつだった。
自分は教室で倒れて、保健室で寝かされているのだ。
誰かが保健室に運んでくれて、寝かせてくれたのだ。
ほっとすると同時、美波の頭がずきっと痛んだ。小さくうめいてしまう。
「……起きたのか!?」
それに反応したように、声がした。シャッと音がする。
まだ痛い頭を抱えつつ、なんとかそちらを見ると、北斗がいるではないか。いつも通りの制服姿。
カーテンを開けて、美波を見て、しばらくして表情がゆるんだ。
「……良かった……」
「北斗……」
美波はなんとか返事をしたけれど、声はかすれてしまった。こほっと咳も出る。
「あ、先生! 美波、起きました。なにか飲み物とかありますか……」
美波のその様子を見て、北斗は慌てた様子で、カーテンの外のひと、多分保健の先生に声をかけてくれる。
それでペットボトルの冷たいスポーツドリンクをもらって、少し飲んだ。
飲み物が入ったことで、咳も止まった。ほうっと息も出る。
「方野さん、寝不足だったんじゃないかしら?」
北斗はいったん出て行って、保健の先生と二人になった。
美波はベッドの上に座って、「昨日、よく眠れなくて……」と返事をする。
「そう。貧血みたいだけど、寝不足からでしょうね。暑いから体が弱りやすいのよ。無理をして登校してはいけないわ」
「……はい……」
美波はベッドの上に置いた手で、ペットボトルをきゅっと握って、小さく返事をした。
「それに……、なにか、ショックなこともあったみたいね?」
次に先生に言われたことには、どきっとしてしまう。また頭がずきりと痛んだ。
「それは、俺から話していいですか?」
もう一度、シャッと音がして、カーテンが開いた。北斗が顔を出す。