【完結】イケメンモデルの幼なじみと、秘密の同居生活、はじめました。
北斗と学校に行くのはずいぶん久しぶりだった。
そう、昔にしたことがある。幼稚園とか小学校のときに。
でも北斗が引っ越してしまって、再会してからは一回もなかった。
だからすごく新鮮に感じてしまった。
ちょっと緊張する気持ちを考えつつ、家の前で集合して、二人で学校へ向かう。
北斗はあまりたくさん話さなかった。
今日、片付くということについて考えているのかもしれない。
美波は美波で緊張していたし、それに「なにがあるの?」と聞くつもりもなかったので、必然的に言葉は少なくなってしまった。
でも居心地悪くはなかったし、心配でもなかった。
だって北斗が守ってくれると言ったのだから。
それなら絶対に大丈夫だ。
「じゃ、あとでな」
昇降口の前で、北斗はひらっと手を振った。美波は「うん」と返事をして、小さく手を振り返す。
それで教室へ向かった。そこでやっと気が付いた。
今日は終業式の日ではないか。
つまり明日から夏休みなのだ。
そんなことも忘れていたなんて、と自分がどれだけぼうっとしていたのか、やっと思い知った。
「あ、美波!」
教室に入ると、あずみがすぐに話しかけてくれた。心配したように近寄ってくる。
「体調、大丈夫?」
「うん、ありがとう。ごめんね、お礼もちゃんと言えなくて……」
あれから家からのメッセで、大丈夫だったとか、助けてくれてありがとうとか、そういうことは送っていたけれど、やっぱり直接言いたかったから。
「いろいろ、助けてくれてありがとう」
美波ははっきり言った。
あずみはそれに笑顔を返してくれる。まだ心配したような顔は変わらなかったけれど。
「ううん、友達だもん。当たり前だよ」
その言葉は美波の胸をほわっとあたたかくしたけれど、そのとき。
「方野さん? だっけ? ちょっと話を聞きたいんだけど」
廊下のほうから声がした。
ぎくっとしてそちらを見ると、何人かの女子たちがいる。
しかも三年生の、だ。
美波はすぐに理解した。
これは北斗のファンの、女の子たちに決まっている。
さぁっと心臓が冷えていく。
話を聞きたいなんて、なんのことかわからないはずがない。
そう、昔にしたことがある。幼稚園とか小学校のときに。
でも北斗が引っ越してしまって、再会してからは一回もなかった。
だからすごく新鮮に感じてしまった。
ちょっと緊張する気持ちを考えつつ、家の前で集合して、二人で学校へ向かう。
北斗はあまりたくさん話さなかった。
今日、片付くということについて考えているのかもしれない。
美波は美波で緊張していたし、それに「なにがあるの?」と聞くつもりもなかったので、必然的に言葉は少なくなってしまった。
でも居心地悪くはなかったし、心配でもなかった。
だって北斗が守ってくれると言ったのだから。
それなら絶対に大丈夫だ。
「じゃ、あとでな」
昇降口の前で、北斗はひらっと手を振った。美波は「うん」と返事をして、小さく手を振り返す。
それで教室へ向かった。そこでやっと気が付いた。
今日は終業式の日ではないか。
つまり明日から夏休みなのだ。
そんなことも忘れていたなんて、と自分がどれだけぼうっとしていたのか、やっと思い知った。
「あ、美波!」
教室に入ると、あずみがすぐに話しかけてくれた。心配したように近寄ってくる。
「体調、大丈夫?」
「うん、ありがとう。ごめんね、お礼もちゃんと言えなくて……」
あれから家からのメッセで、大丈夫だったとか、助けてくれてありがとうとか、そういうことは送っていたけれど、やっぱり直接言いたかったから。
「いろいろ、助けてくれてありがとう」
美波ははっきり言った。
あずみはそれに笑顔を返してくれる。まだ心配したような顔は変わらなかったけれど。
「ううん、友達だもん。当たり前だよ」
その言葉は美波の胸をほわっとあたたかくしたけれど、そのとき。
「方野さん? だっけ? ちょっと話を聞きたいんだけど」
廊下のほうから声がした。
ぎくっとしてそちらを見ると、何人かの女子たちがいる。
しかも三年生の、だ。
美波はすぐに理解した。
これは北斗のファンの、女の子たちに決まっている。
さぁっと心臓が冷えていく。
話を聞きたいなんて、なんのことかわからないはずがない。