元勇者、ワケあり魔王に懐かれまして。
もう、誰もティアリーゼの食べ方を咎めたりはしない。
好きなときに好きな人と喋りながら、自分の気持ちをいくらでも伝えていいのだ。
それがどれだけ幸せなことなのか、教えてくれたのもまたシュクルだった。
「私、あなたが大好きよ」
「喜ばしい」
ふるふると尻尾を振るシュクルに、またひとつ菓子を食べさせる。
こんな時間がずっと欲しかったのかもしれない――。
そんなことを思いながら、ティアリーゼは小さな幸せを噛み締めたのだった。
好きなときに好きな人と喋りながら、自分の気持ちをいくらでも伝えていいのだ。
それがどれだけ幸せなことなのか、教えてくれたのもまたシュクルだった。
「私、あなたが大好きよ」
「喜ばしい」
ふるふると尻尾を振るシュクルに、またひとつ菓子を食べさせる。
こんな時間がずっと欲しかったのかもしれない――。
そんなことを思いながら、ティアリーゼは小さな幸せを噛み締めたのだった。