蕩蕩
『大丈夫、わかってるから。
忙しいの、わかってるから』

張り詰めていたものが、ぷつっと切れた。
涙が出そうになって、閉じ込めた。
目が合わせられなかった。


―・

ホントいやんなる。今日もうまくいかない。
春はいつもそんなものだけど、今年はとくにそうだ。
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