キミのためならいくらでも!!【完】
「よし、行ってきます。」


家に自分しかいないとしても

"行ってきます"と"ただいま"だけは

必ず言うようにしている。


「七瀬ーー、おはよー、」

「あっ、美海、おはよ。」


アパートを出てすぐ、私を待っていたかのように声をかけてくれたのは

高校に入って初めてできた友達、秋谷美海[アキヤ ミウ]。

自宅が私の住んでいるアパートに近いらしく

こうして毎朝待っていてくれる。
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