キミのためならいくらでも!!【完】
「染夜くん?」

『……あー、悪い。離したくねぇなぁって、』


染夜くんは困ったように笑って

行くか、と私の手を取った。


『忘れもんないか?』

「はい、大丈夫です。…あっ、これ…、」


返すの忘れてました、と着ていた上着を返そうとすると

染夜くんはその上着をもう一度私の肩に掛けた。

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