キミのためならいくらでも!!【完】
「飛雅くん……?」


どうしたんだろう。

座らないんですか?と私が声をかけると

飛雅くんは、んー、と少し考える素振りをしてから

ソファに座った私の前に、跪いた。


「あっ、あの…、」

『七瀬、手ぇ出して?』

「手、ですか?」


こうですか?と手のひらを上にして

手を差し出すと

飛雅くんは笑いながら、こう、と私の手を反対に向けた。

< 802 / 942 >

この作品をシェア

pagetop