キミのためならいくらでも!!【完】
私が頷くと

ギリギリまではひとりでやりたいんでしょ、と美海は私の心が見えているかのように

そう言った。


「美海はお見通しだね、私のこと。」

「そりゃあ、1年間ほぼ毎日七瀬と一緒にいたらそれくらいはわかるよ、」

「もう1年も経つんだもんねー…、」


わけも分からないまま上京してきて

嵐のように慌ただしい日々を

もう1年も送ってきたんだな。

そんなに時間が経ったようには思えなくて

私は少し不思議な気持ちになった。
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