キミのためならいくらでも!!【完】
「あっ、ほら、のんびり歩いてたら遅刻する!」

「えっ、わ、やば!」


つい最近までは

桜が綺麗だった学校までの道を

私は美海と肩を並べて小走りした。


「夏の匂いがする、」

「あーー、最近あっついもんね。」


大きく吸い込んだ空気は

春と夏が混ざったような匂いがした。
< 85 / 942 >

この作品をシェア

pagetop