キミのためならいくらでも!!【完】
何飲もうかなー、と缶酎ハイを物色する美海の後ろ姿は

いい意味で高校生のあの頃と変わっていなくて

私も少しだけ懐かしい気持ちになった。


「2人はまだ仲いーんだね、」

「あっ…、先輩、」

「同じ大学なんだっけ?」

「はいっ、学部もおんなじなんで、ほぼ毎日一緒にいるんですよ。」

「そっかそっか。今日はなに、宅飲み?」


私が頷くと

七瀬ちゃんももうそんな歳かー、と

先輩は感慨深そうに呟いた。
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