初恋は、太陽の様に明るく、遠い君
今日は、2回目の集会!

熊沢さんに会えるから、すごく楽しみって
言ったら、怒られちゃうかな?


「こんにちは」

「あ、雪村さん。早いね」


え!熊沢さん!?やばいどうしよう!!


「そんな事ないですよ。熊沢さんの方が早いじゃないですか。」

「でも、2番目だしすごいよ」

「あ、ありがとうございます」

「お礼言われることは、してないけど」


ハハッ


あ、まただ。やっぱり、あったかい。


「くま〜!」

「ん?なに〜?」


あ、行っちゃった。


「雪村さん。」

「はい!」

「今日の仕事、ポスター替えだって。
 今、前のポスター来るから、机下げといて
 って言われた。悪いんだけど、俺あっちに
 呼ばれたから行くね」

「あ、分かりました。」


ガラガラガラ


「よいしょ、こんなもんかな?」


ざわざわざわ


「ーーーって!」

「ーーーーろ〜」

「もう、ただ運ぶだけでしょ!」

「ちげーよ!丸めた方が簡単だろ?
 なぁ、くま〜」

「まぁまぁ、持ってこられたんだから、
 もういいじゃん。」


かっこいい…って!ちゃんと集中しないと!


「よし、じゃあやるか。」

「あ、手伝います。」

「あ、ありがとう」


ニコッ

う、笑った顔は、最強なんだよなぁ。


「じゃあ、こっちの部分剥がして、もらって
 これの貼り付けお願いね。」

「は、はい。」


やっぱり集会は、集中できなくて、でも、
すごく楽しくって、幸せだった。

でも…


「遠いのは、変わんないな…」


私の声は、誰にも届くことなく、消えた。
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