※ただし、カノジョじゃありません。
さすがにこれには堪えたようで
「ってえ、…んだよケチ」
何故か暴言まで吐かれる始末だ。
減るもんじゃねえだろ、なんて言って歯磨きを終え、二階に上がって行った。
人の乳を何だと思ってる!と今すぐにでも叫んでやりたい。
そんな思いを鎮めて、さっさと歯磨きを終え支度を始めた。
、そう。
私と竣は、こんな適当な関係。
高校生ながらお互い一人暮らし、偶然にも隣の部屋で、気がつけばこんな緩い関係になっていた7月。
いや、私は本来決して不貞ではない。断じて。
ただ、全ての始まりは、私が竣に堕ちた。
それだけだ。