君じゃなきゃ。


「あやしいなぁ……竹下先輩と何かあったんじゃないの~?」


メグミは運ばれてきたパスタを取り分けながらあたしに詰め寄る。


「ないない!何にもない!」

「嘘~?顔赤くなってるのに~?」

「ないんだってば!ホントに!」

「全力で否定するところがあやしい!」

「本当何もないの!軽く抱きつかれただけで……!」



……あ。

言っちゃった……。



「抱きつかれてんじゃん!」


こういうことに食いつくのが早いんだってば……メグミは。


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