君じゃなきゃ。
確かに先輩と価値観や仕事の面では合うかもしれない。
でも……恋愛となったらどうなんだろう……。
……先輩とデート……。
ちょっと高級なレストランとか連れて行ってくれそう。
きっとエスコートだって完璧だろうな。
最後は夜景の見えるバー……。
やんわりあたしに微笑んでくれて……。
帰る間際にキ……キスなんかしてくれたり……!?
「ちょっと!さくら!?」
「はっ!」
メグミの声で妄想の世界から現実に引き戻された。
「さくら妄想で顔、赤らめないでよ!」
「ごめんごめん!リアルに妄想しすぎちゃって……」
……明日先輩の顔ちゃんと見えるかな……。
ていうか健人、ごめんなさい……。