君じゃなきゃ。
一通目はお昼休み、健人の前から去ってすぐに送信されていた。
『ごめん。さくら』
それで終わり。
二通目も
『本当反省してる』
三通目は
『好きだよ』
そんな調子で一言ずつのメールが25通続いている。
20通目のメールと3通目の内容は一緒だった。
23通目のメールと1通目の内容は一緒だった。
「まとめて一つのメールにすればいいのに……」
呆れながらも笑みがこぼれる。
健人があたしからの連絡を待ちわびて、携帯を開く度にメールをくれていたのかと思うと、口元も緩む。