君じゃなきゃ。
「連絡……してみようかな……」
ここまで健人があたしに対して連絡をくれていたんだ。
返さないわけにはいかない。
昼のこともとりあえずは許そう。
だってこんなに必死になってくれたんだと思うと……やっぱり嬉しい。
そしてちゃんと話をすれば、先輩とのこともヤキモチやかずに理解してくれる。
……そう、先輩に対してあたしは何の感情も……
……持ってないんだから!!
「よし!」
自分の心に言い聞かせて、いざ、健人の番号をセットし、通話ボタンを押した。