君じゃなきゃ。
そんな風に思いながらも一方の頭では自意識過剰すぎるかも、と興奮を収めようとする。
興奮を収めるために一役買う仕事もあいにくプレゼンの準備は万端で、それほど忙しくもない。
仕事をするために座っていると先輩は隣にいるし……。
なんだか落ち着かない。
健人がもうちょっとしっかりしててくれれば……
あたしはこんな風に迷わなかったのかな。
そうじゃない。
きっとあたしと健人だから、すれ違ったり、行動に腹を立てたりしちゃうんだ。
いろいろ考えすぎてその日の夜はあまり眠れず、健人からメールが届いていたが返事を返すことも出来なかった。