君じゃなきゃ。
入口の方へ目をやると確かにメグミが立っていた。
あたしと目が合うと笑って軽く手を振ってくる。
……なんで急に企画課に……?
あたしが席を立ちあがると先輩がこちらに顔を向けた。
「相川さん最近来客が多いね」
「あ……まぁ……ちょっと」
きっとあたしがメグミのメールに対して気のない返事ばかりしていたから変に思ったのかもしれない。
それか健人について何か言われるのかも……。
先輩に苦笑いを返してあたしはメグミの元へ向かった。