君じゃなきゃ。
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先輩に連れてきてもらったお店は高級なフレンチのお店だった。
こ……こんなところ初めて……。
あたしが店の中へ一歩も踏み込めずにいると
「どうしたの?相川さん。具合悪い?」
もうすでに中に入って店員に予約の確認をしてもらっている先輩はわざわざあたしの元へ戻ってきてくれた。
「あっいえ!体調は万全です!ただ……」
「ただ……?」
「なんていうか……ちょっと気後れしてしまって……」
先輩のことだから、健人みたいに居酒屋とはいかないことはわかってたけど……。
でもオシャレなカフェとかレストランかなって思ったのに……オシャレを遥かに超えてリッチだなんて……。