君じゃなきゃ。


片付けたデスクを再び仕事の出来る状態に戻し、先輩の電話が終わるのを待った。


「資料の場所、わかったよ」

電話を終えた竹下先輩が嬉しそうにあたしに言ってきた。

「そうですか!良かったぁ!」



本当に良かった。


2時間くらい前なら。



でもそんなこと思ってもどうしようもない。今、場所がわかったんだから。

残業なんていつものこと。


「どこですか?あたし探しに行きます!」


腹を括って仕事を続けようとしていると先輩から意外な言葉が返ってきた。

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